+再チャレンジ支援について
柳田通夫
 次期総理大臣と目される安倍晋三氏の想いの入った提案ということで、「中間とりまとめ」を一読させてもらった。「再チャレンジ可能な仕組みの構築」というようであり、大変至れり尽くせりであって且つ内容が多岐に亘っていて少し総花的な感じを受けた。また、現在のニート、フリーターの多さを憂いつつ、この再チャレンジについて考えてみたい。

 ここ数年の経済の長引くデフレ不況の中で、企業は必死になって利益を生み出そうとして固定費の削減に取り組み、そして変動費化を進め企業体力の増強に努めてきた。この間 新卒採用は控えられ、希望をもって社会に羽ばたこうとした若者の足元をすくった格好になり、ニートやフリーターが増加した大きな要因である。今回発表された再チャレンジはここ数年の不況が生んだ負の部分の反省を踏まえた次善の策としての提案として私は受け止めている。

 そうした情況の中で、派遣・請負・パートなどの人達に対する雇用条件の見直しについて提案されているが、私も同感である。この範疇の人達の中には本人のモチベーションも高くかなり優秀な人も存在している。こういう人への正社員への登用を義務づける法律が必要であると考える。請負と派遣の違いを法で区別し論議になることよりも雇用条件を変えて更に働く意欲を助長させる事の方が労働者のためになるであろう。また 日本の小企業の労働力は女性パートと呼ばれる人達が担っている。このパートに対して前述の考えと同様に再挑戦できる仕組みを考えなければならないと思う。そして 湧き出るこの働く意欲こそが大変重要であり、やる気のある者は応じて所得も増大するような仕組みを考えるべきである。

 また ユニークな提案と思ったのは、団塊の世代や若者などの農林漁業への就労の支援である。現在 市街地農家においては後継者問題と共に市街化地域(住宅地域)の中での農作業に頭を悩ませているとの事である。その結果、遊休地も増加していると聞く。行政と地域が一体となったこれらの対応の施策も期待したい。また本項目が今回の制度に記載されているということは大きな問題として国のトップが捉えているということであり 雇用機会の増加と共に農林漁業対策にも眼が向いているという事で心強く感じた。

  最後に、「努力する意欲のある人、そして実践した人」に恩恵のある支援制度を構築していただきたいものである。