| 久間先生のお話を伺って 馬場 誠 |
| 先生のお話はどれも興味深いものだったが、特に都市と地方のあり方に関するお話に興味を引かれた。話のきっかけは、地方は都市と比較して一人当たり最大約3倍の税金を使っているがどう思われるか、との質問だった。それに対し先生は、確かに都市生活は地方と比較して経済的ではある、しかし経済性が全てだとは思わないとおっしゃった。例えば国防を考えると地方は必要不可欠だとおっしゃった。 経済成長を前提として国のあり方を考えられる時代は終わってしまった。所謂「調整財源」が不足するなかで、国と地方のあり方も再構築されている。例えば三位一体の政策等だが、これは都市と地方のあり方に関して考えると、都市が地方を経済的に支え続けるのはこれ以上困難で、地方は自助で可能な生き残りの施策を考える、ということだと思う。 しかし、ここ最近の世論は、所謂格差社会に対し疑問を投げかけている。今後三位一体の政策が広く実行されてゆけば、都市と地方の社会基盤等の格差は広がることになるだろう。ただし、地方が自助努力を最大限行い、その地方ならではの特色ある施策を打ち出し、能動的な生き残りを図るのは決して悪いことではない。 ともすれば、財政の面からのみ国と地方、都市と地方のあり方が語られる傾向がある。国債という現実にしっかり向き合うことは大切だが、いま一度、格差を生じさせてはならないことは何か、それぞれの特色を大いに出すべき部分は何か、考える必要があるのではないか。 格差社会は、治安維持等のため実は高コスト体質になるのではないか。これまでの調整財源はむしろ低コストだったのでは。 以上の疑問に対し、情報を収集し具体的な政策が展開できるよう、この一年努力したいと思う。 |