| 映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」 を見て 林 隆司 |
| 2月講座で私は前、後半ともに「北朝鮮問題」を選択しました。それに関連して昨年話題になった映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」をの感想を書きたいと思います。この映画は北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんとその家族をを中心に映画では、横田さん一家の他にも、地村保志さんや増本るみ子さんら、他の拉致被害者の方々の家族も登場します。 私がこの映画を見て最も感じたのは、「拉致」という卑劣な犯罪を犯し、拉致された本人だけでなく、その家族にまで苦しみを強いる「北朝鮮」という国家に対する強烈な憤りと憎しみです。 地村さんのお母様は、息子がいなくなった精神的ストレスから、失踪の一年後脳梗塞に倒れ、病床にあっても息子との再会を願い続け増したが、叶う事なく、地村さんらが帰国するわずか半年前、この世を去りました。また、増本さんのお父様も、娘との再会を夢見ながら叶うことなく鬼籍に入られました。地村さんの母が、「やっちゃ〜ん」と病床で息子を呼ぶ声には胸が痛みました。 劇中めぐみさんが拉致される前に歌った独唱が流れます。その部分の歌詞は「なれし故郷を放たれて、夢に楽土求めたり」というのですが、この「なれし故郷を放たれて」という部分が、これから彼女を襲う悲劇を暗示しており、非常に衝撃を受けました。また、2002年に小泉総理が初訪朝した際に北朝鮮に携えて行った横田夫妻がめぐみさんにあてたメッセージビデオの映像流れました。その中で横田夫妻は「めぐみちゃんまた、一緒楽しく暮らしましょう」と笑顔で述べていました。その後に、北朝鮮側から「めぐみさん死亡」との発表があり再会は叶わなかった訳ですから、このビデオの横田夫妻の笑顔はたまらないものがありました。 結局のところ、この問題は「金王朝」という現在の体制が崩壊しない限り解決はないと思います。北の主張する、かつての我が国による「侵略」行為と、北による「拉致」という卑劣な「犯罪」は全く別次元の話です。この問題について我が国は、北に対して一切の遠慮や妥協をすべきではないし、する必要もありません。 最近、北朝鮮を巡っては先の6カ国協議においても「核」問題に焦点が置かれ、「拉致」問題はやや関心が薄れている様に感じます。しかし、この問題を風化させる事は決して許されません。私がこの映画を見に行ったのは平日の朝一番でした。見ていたのは私も含め二人だけでした。平日朝一で一郊外の映画館という事を差し引いても少ないと感じました。「風化」を感じました。先ほど、私は郊外の映画館でこの映画を見たと書きましたがそのうちの2館は郊外のシネコン。残り2館は繁華街の梅田なのですが最大の歓楽街ミナミの映画館での上映は0です。この事からも「拉致問題」への関心の低下が伺える気がします。先ほども書きましたが、「拉致問題」の風化は決して許される事ではありません。日本国民である以上この映画は必見です。 |