題名:循環型社会実現のために
氏名:宮田直美
 11月の愛知県環境部長・林清比古氏の講演は、今まさに日本が抱える環境の諸問題を改めて考えさせられる内容だった。環境省の掲げる『環境問題の戦略的課題』などいろいろなテーマをあげられたが、私はその中でも循環型社会の構築、特にごみ問題について考えてみたい。

 昨今の経済環境は、多大な製品の開発を行うと同時に大量のごみを生み出す結果となったことは周知のとおりである。100円均一ショップに代表する『使い捨て社会』は、確かに利便性も否定はできないが、環境という点から考えれば、大いに問題を作った根源であるといってもいい。

 ごみの問題について、高校生のころから関心を持っていた私は、新聞の読者欄にその意見を投稿するなど、自らも毎日の行動の中で意識を持っていた。家使いのものには包装は断り、買い物もできるだけ自宅からバックを持参する、またなるべくごみを出さないように、詰め替えの形式のものや簡易包装のものを購入するなど、とにかくできるところから実行していこう、という気持ちは今も日常生活の中で実行しているつもりだ。

 しかし、そういう意識を持とうとしても、なんにでも過剰包装するデパートや、ちょっとしたものは修理をしたら高くなってしまうから、やっぱり買い換えたほうがお得ですよ、安いですよ、などという電化製品などの今のプロダクトサイクルなど、どうしてもそのような意識を持ちにくい環境になっていることも事実である。

 こうした視点から考えると、環境問題と経済発展は一体にして考えるということが不可欠である。林氏の資料にも『環境と経済の統合』というテーマがあったが、まさしくそのとおりであると考える。経済の発展には新製品・新開発というものが欠かせない。しかしその裏側は旧製品を捨てる・破棄して新製品を購入していく、という行動が不可欠だからである。この関係からすればまさに一体にして考えていかないと、今までのように経済重視で突き進んできた結果がこの現状であることを鑑みれば、間違いことだといっていいだろう。

 それには、どうしても企業の協力はまず大前提であろう。企業がこの問題に率先して取り組んでいかなければ、いつまでたっても使い捨て社会から循環型社会へは移行していかない。また我々自身も、日常の行動からでも意識を持って取り組んでいくこと、この行動は非常に大切なことだと考える。大きなことをやろうとは思わず、みんなができることから少しずつ行っていくという姿勢は、これからの環境問題には非常に重要ではなかろうか。

 以前テレビの特集で、ドイツではペットボトルの使い回しが進んでいて、売られている商品が使いまわしのボトルに詰められて陳列してある、という映像を見た。非常に衝撃的だったことを覚えている。しかしこれからの日本でも、こうしたことを取り入れることを真剣に考えていかなければいけない時期に来ていると強く思う次第である。