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題 :小泉自民党歴史的勝利の要因と今後の展望 |
| 第44回衆議院総選挙は小泉自民党の歴史的圧勝で終わりました。 今回の選挙の勝因としてはまず第一に「論点を郵政民営化のみに絞り込んだ戦法」が挙げられます。国会解散後より小泉首相は「改革を止めるな」「郵政民営化なくして改革なし」というスローガンを最前面に打ち出し、党内外の郵政民営化反対派を徹底的に攻撃。これに対し緒戦は有利と思われていた民主党はマニュフェストを活用した戦術で対応。しかし内容的には郵政問題をマニュフェスト8項目の中の一つとして位置づけ、社会保障制度の立て直し、財政の再建そして教育の立て直し等を「8つの約束」として並列した為、訴えるべき問題の焦点が定まらず「欲張りすぎたマニュフェスト」では有権者の心に訴えることが難しかったように思われます。それに加え「郵便貯金と簡易保険は、適正規模に縮小」と既成組織の改革で対応する姿勢を取ったため、国民より労組に依存している旧社会党的なイメージをも持たれ、守勢に廻ってしまった事も民主党にとっては敗因となったように思われます。 第二番目としては郵政反対派の議員選挙区に賛成派の候補を擁立した事です。これらの候補は小泉首相の改革スローガンを追い風に改革派のイメージで有権者に受け入れられていったように思われます。その結果、反対派議員のみならず民主党候補までが改革反対派のイメージと見做されるようになり、本来は自民党候補同士のぶつかり合いで漁夫の利を得る事ができると考えられた他党候補者までが落選の憂き目を見る結果になりました。また連合の笹森委員長が8月10日の臨時中央執行委員会後の記者会見で「自民党の郵政民営化反対派の議員を支援する」という全逓を重視する態度を鮮明にした事も民主党の候補を背後から撃つ結果となり、民主党と労組の間に楔を打ち込む結果になったと思われます。 第三番目としては国民が「保守政権としての小泉自民党」に期待した事です。軍事力を増強する中国や朝鮮半島問題等に対する安全保障問題、財政再建問題、再構築が急務の教育問題そして外交問題にも発展した歴史認識問題。これらの現実問題を解決できるのは今回の郵政改革のように「解決すべき問題を一本に絞って突き進む小泉首相に『国の舵取りを任せる』」という判断をした結果だと思われます。 今後は郵政改革を早急に処理する事は当然の事ですが、新人議員により大所帯となり思想的にも「本来の自民党のアイデンティティと相容れない要素を持つ議員」により党内が混乱状態に陥るという危険性を取り除く事が問題となってくると思われます。同時に今回は小泉政権にとっては神風であり、本来は保守政権にとっては最も警戒すべき「ポピュリズムの風」が再び今回の自民党の圧勝に対する警戒感から反保守体制側に傾斜し始めている現実に対する迅速な対応策の構築も大きな課題であると思われます。 豊富な人材を「日本のより良き未来の創造」の為に小泉首相の確固たる意志に基づいたリーダーシップで纏め上げ、時には「ポピュリズムの風」の力を活用し憲法改正や教育改革等の早急に解決する必要がある国家問題を処理する可能性を備えた真の政権政党たる自民党に期待しつつ、それを支える「草の根保守の運動」も党本部を主体として推進すべきであると思います。 |