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「きっかけは万博」 |
| 今までの名古屋の観光スポットの定番といえば、名古屋城、熱田神宮、テレビ塔、東山動植物園、そして、地下街しかなかったが、最近は、セントラルタワーズ、イタリア村、三越ラシックなど次々と新名所ができ、また、中部国際空港セントレアの開港と万博効果により、名古屋への観光客が増えてきた。万博という大イベント後も、観光客を呼び寄せることが出来るのであろうか。 確かに、名古屋景気・名古屋ブームは万博による一過性のもので、「万博閉幕後の名古屋は一体どうなるのか」と不安な声が多く聞かれる。しかし、依然として日本の経済は厳しい状況にあるのに対し、名古屋の経済状況は万博開催を契機として、インフラ整備が充実し、人、モノの流れが活発になっている。 特に、再開発が進む名古屋駅前では、トヨタ自動車が入居を予定している2006年9月完成予定の新高層ビル「ミッドランド スクエア」をはじめ、建設が目白押しで、有名ブランド「ルイ・ヴィトンジャパンカンパニー」の出店も決まり、オフィス需要の拡大も見込まれている。また、中部国際空港への接続などで、中部地区の玄関口としての利便性が高まったことで路線価を押し上げた。このことからも、安定した経済発展は今後も続くであろう。しかし、名古屋は「モノづくり」にこだわる地域柄であることから、あまり観光に力を入れてこなかった。これからは、この「モノづくり」を積極的にPRして、地元産業の情報発信をしていかなければならない。例えば、私が住んでいる地域には、ノリタケカンパニーリミテドがある。万博で有名になった「ノリタケの森」である。『万博のついでにと遠方からの観光客が増え、館内の陶磁器の売り上げが4割から5割増えた。また、愛知県常滑市のINAX「世界のタイル博物館」は前年度より30%増、愛知県半田市のミツカン博物館「酢の森」は前年同期比22%増と、同様に入館者が増加した』(中日新聞朝刊H17.7より引用)いずれの会社も世界的に有名であり、広く、そして多くの人に知ってもらう産業観光こそが、名古屋の目指す集客産業である。高齢化社会のニーズにも合う「見学」「体験」「学習」を特徴とする産業観光の促進こそ、モノづくりを基盤にしている名古屋に求められるものである。 以上、名古屋一極集中ではなく、中部全体を魅力ある地域とするために、須田寛氏の「きっかけがあれば効果は持続するものである」のお言葉通り、愛知万博のテーマである「自然の叡智」をきっかけに、産業観光施設を発展させることが重要である。そして、人と人との交流、文化との出会い、環境を大切にしていくことで、観光が街の魅力を高め、観光客のニーズの変化に応じることが出来る観光資源を創り出し、万博後も多くの観光客が訪れると考える。 |