プレゼンテーションスキルセミナーから学んだこと
北河 優子

 廣瀬先生のセミナーから、これまで様々なスキルを学んできました。そして
その都度これらのスキルは、仕事上においても大変参考になる重要なスキルだと認識してきています。しかし日々忙しさに流されて生活をしていると、これを意識して行動することを、すっかり忘れてしまっているような状況です。だが愛知政治大学院においては、何故か気の緩んだ頃に絶妙なタイミングで、様々なスキルを学ぶチャンスが与えられていることは、大変有り難いことと思っています。

 今回の実践セミナーで感じたことですが、大勢の聴衆に向けてプレゼンテーションをする場合、声のトーンやハリ、ボディランゲージを使うと使わないとでは、プレゼンテーションに大きな違いがあったこと。ただこのスキルを使えばいいという簡単なものではなく、伝える側に若干のテレや迷いがあったりしても、少々ズレて伝わってしまう難しさも感じました。結果を恐れず自信を持って伝えることが重要なのです。自分の思いを正しく伝えたと思っていても、相手側に自分の思いが伝わらず困り、悩んだりしたことがありましたが、私は(どういうふうに伝えるか)より(何を伝えるか)に、焦点が向いていたため思いが正しく伝わらなかったのではないだろうかと感じました。

 数年前のことになりますが、ある有名女優が戦争体験者(被爆者)の詩を変わりに朗読するという、ある会場に足を運んだときのこと。品のいい穏やかな容姿の彼女は、広いステージの真ん中の少々大きめの椅子に浅めに腰掛け、静かに、ゆっくり詩を読み進んでいました。声のトーンや抑揚、さりげなく作られる表情は場面によって使い分けられ、まるでそれを体験したかのような錯覚を感じ、何とも言いがたい感情が体の内側からわいてきて、体の隅々までも刺激し最後まで涙が止まらなかったことを思い出しました。プレゼンテーションスキルがうまく活用されていた結果だったのではないだろうか。

 こうしたスキルをうまく使いこなせるようになるには実践を継続する必要があります。一足飛びにうまく使いこなせるように、なれるはずはないのです。私の今後の課題は(何を伝えるか)より(どういうふうに伝えるか)に焦点を向け、実践を継続することです。現在、身近にいる子供たちを相手に、これらを意識しながら本の読み聞かせをしています。本の内容は別としても、注意散漫な子供たち相手に注意を引きつけ飽きさせない読み聞かせは、思いのほか難しく結構疲れます。際立った成果はまだ得られてはいませんが、少しでも早い時期に「成果が得られた」と実感できる日がくることを楽しみにしています。