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2019.12.24

杉浦正健名誉学長とのディスカッションを通じて

 今回の、杉浦正健名誉学長とのディスカッションは「農地改革」というテーマでした。現在、農業の担い手不足により農地を耕作放棄地にしてしまう農家が出てきています。耕作放棄地によってもたらされている問題は、様々存在します。例として中山間部では、イノシシ・シカなどの野生動物が耕作放棄地を餌場にするようになり人間と野生動物の距離が縮まり周囲の農作物に被害が起きています。また、耕作放棄地に廃棄物を不法投棄する問題が最近後を絶ちません。この不法投棄により土壌汚染や環境へのダメージが大きくなり周囲の農地も耕作不能となってします。このほかにも、食料自給率の低下などの問題もあります。このように、耕作放棄地の問題は深刻で、国・地方自治体・民間が一体となって解決していかなければなりません。
 現在、民間企業で、農地バンクという耕作放棄地の地主と農業をやりたいという人間とをマッチングするサービスを行っている企業がありますが、扱っている土地は僅かで農業志望者とうまくマッチング出来ていないという問題が出てきています。私は、この背景にあると考える問題は、農家の土地への執着だと考えます。現在の農地は、飛び地に存在し周りには、他人の農地が存在している小面積での農業が日本の特色であります。だからこそ、土地での結びつきが強く古くからのコミュニティがあり信頼できるものにしか農地を渡せないという問題があると考えます。
 私は、そこで教育機関が耕作放棄地を農家から管理を任せてもらうというシステムを全国で普及できたらよいのではないかと考えました。この教育機関が行うことについて3つのメリットがあります。1つ目のメリットは、教育機関など幼稚園・小学校・中学校は、地域において地域住民において身近な公的機関であるため、農家の方との信頼関係も築きやすいためだからです。2つ目のメリットについては、子どもと農家の方との世代間交流につながるためです。子供と地域の方が学校の授業を通じてつながる事により、地域の防犯の向上、現在問題となっている独居高齢者の死に気づかないなどの問題解決につながっていく可能性があります。3つ目は、子供の「食育教育」の観点からです。これは、幼稚園の事例ですが、岐阜県の羽島市安足幼稚園では、園の給食を地域の農家から農地を借り子供たちと農業をしてできた野菜を給食にして完全な自給自足給食にしたところ廃棄給食がなくなり園のフードロス問題の解決につながったとの事でした。また、幼いうちから農業に親しみを持つことで次世代の農家が生まれるきっかけにもつながるため、教育機関が耕作放棄地を管理するのがよいと考えます。
 参考文献
     第1次産業ネット 農業専門求人サイト
        https://www.sangyo.net/contents/myagri/farmland-problem.html
     岐阜県 羽島市安足 幼稚園ホームページ
        http://ajikahoikuen.com/


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