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2019.07.05

宮家再興への所感

 宮家再興などを切り口として天皇陛下へのお話がございましたので、それに対する私の所感を述べていきたいと思います。
 一時期、女性天皇の議論が盛んでした。悠仁親王のご誕生により皇位継承問題が喫緊のことではなくなりましたので、今はメディアでこの議論は下火といえるでしょう。しかし、今後またこの問題は表出してきてしまいます。なぜならば、現在、今上天皇が即位されたことにより皇位継承可能な方は3人となりました。現実的な話と致しまして、今後、皇統男子がお生まれになる可能性は悠仁親王の直系のみが予想されます。(もちろん子供は授かりものでありますので、どなたにも可能性はあるものとは重々承知してはおります。ただ、ここでは一般的な出産年齢傾向を念頭としております。)
 そして、この状況を鑑みられ、2016年に上皇陛下が退位のお気持ちを示された折、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ」〔1〕とお述べになられました。皇統へ憂慮されておられるお気持ちもあったのではないかと拝察されます。
 この問題への解決策として冒頭の女性天皇の認可が取り座さされましたが、私の愚見を述べるならば女性天皇を認める事は慎重に考えるべきだと思っております。私がこの意見を持ちますのは以下の論拠によるものです。
 人間の性別を決める遺伝子はX遺伝子とY遺伝子によります。男性は父(XY)母(XX)より父のYと母の何れかのX遺伝子を受け継ぎます。逆に女性は、父のXと母の何れかのXとを受け取ります。つまり、子供の性別を決めるのは父(男性側)であるともいえます。この説によれば男系天皇は変わることなくY遺伝子を継承します。しかし皇室外の方と結婚できる現在では、女性天皇を認めると孫の代となると皇室の遺伝子(Y遺伝子)が必ずしも残っていることが判然としなくなります。私は、名前が有史である方の直系Y遺伝子が神武天皇以来、連綿と今上天皇まで受け継がれていることに正統性・権威性を感じるのです。
 このような私見を受け、安定的に男系天皇を継承してくためにも宮家を再興するという青山先生のご意見に私は賛同致します。しかし、その案を進めるにあたり、安易な気持ちでおりましたが、先生がいわれますように新宮家になられる方々も今の生活がおありですし、国民の感情も無視はできません。そのような点も加味し議論していく必要があるのだと痛感致しました。
 一朝一夕で話がまとまることはないのは自明のことです。皇位が安定している今のうちにゆっくり煮詰めて、次代の皇室の在り方を議論し、法としてまとめていく必要があるのではないでしょうか。
 最後に、私は遺伝子的な見地より天皇の男系に思い入れがありますが、女性天皇の擁立に対し忌避感を抱くわけでもありません。女性天皇に対し好意を持たせるような論拠があれば受け入れることもできるでしょう。象徴天皇が国民の「総意」に基づく以上、1人の国民の言葉としてよりよい皇室の形を祈念する次第です。〔2〕

〔1〕宮内庁ホームページ http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12
〔2〕日本国憲法 1条  
※「総意」の解釈には様々あるようです。ここでは辞書的に「総ての意見の一致」というような解釈を用いています。


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