スタッフブログ

2019.01.25

日本における外国人材の受け入れ

 人口減少と高齢化が進む日本では専門的・技術的分野と非専門的・非技術的分野のどちらの外国人材も経済・社会基盤を維持する上で必要である。私の経験上では、仕事で関わる取引先では設計部門でベトナム人労働者が活躍している。また地元の農家の中には人手不足の解消の為に中国人やベトナム人の労働者を一定期間雇用している方々も多い。つまり既に外国の労働者に囲まれて生活をしているのが現状であるが、私自身外国人材に関する法制度の中身について詳しくなく、今回の長谷川先生のご講演を経て意識を高めて勉強していきたいと思った。現時点の知識を踏まえて、外国人が日本社会の一員として受け入れられ安心して生活できるようにする為の将来像を考えてみたい。
 外国人が安心して生活できる為には、行政、企業、地域コミュニティのありとあらゆるアクターの協力が求められる。生活面においては、日本には独特の文化、風習があり、それらを保持しつつも外国の方々を受け入れることのできる多様性が必要となる。宗教という観点では、日本は八百万神を信奉する国であり非常に柔軟性があるが、島国特性故に排他的な面も日本人は持ち合わせている。多様な人種が共存する米国が日本の目指す姿ではないが、やや極端だが関東人と関西人の間の差くらいの意識で外国人と接することができれば心の距離も縮まるのではないだろうか。今日の日本人の教養、知的水準を考えれば、外国人を自分の生活範囲に受け入れることは決して難しくはないと私は思う。一方、日本にやってくる外国人材側に対しても、日本の文化、風習を理解し秩序を守ることの出来る方々という条件はあった方が良い。外国人には、日本語という大きな壁がある。田舎に行けば行くほど、日本語が理解できなければ生活が難しくなる。受け入れる私たちの努力も必要であるが、就労目的での来日であっても日本語能力を向上する意識と覚悟を外国人材には有して頂きたい。再び例として挙げるが米国のように英語が使える移民国家よりも、日本の方が外国人が暮らすのにはハードルが高いと思う。だからこそ、日本に興味を持ち、共に生活を育んでいく心構えを外国人材に持って頂きたい。
 これまで述べた通り、外国人との共栄の為には、日本人と外国人の双方の意識の持ちようが大切である。日本人等同等以上の報酬、安心して働くことのできる社会保障制度の適用等の法整備は当然必要であるが、ともに日本社会を創っていく為のマインドを日本人と外国人双方で築いていく必要がある。イギリスのEU離脱や、フランスの移民政策等を考えてみると、日本人と外国人の間でのコミュニティの断絶が起きる可能性が将来発生しないとは言い切れない。法を作り守るのは人であり、法は時代とともに変化する。お隣の韓国では国を挙げて外国人労働者の獲得に力を注いでいるが、各国の事例を参考にしつつも環境に応じて法制度を変えていけば良い。決して変わらずに大切なことは、八百万神の日本の精神である。日本は日本として、外国の人々を受け入れ多様性を認めた上での日本らしい社会の構築に、ともに暮らす皆で取り組んでいくことが肝要である。


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