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2018.01.29

題 ナショナルトレーニングセンターとスポーツ振興について

 鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック担当大臣の講演を拝聴し、スポーツ好きな私が気になったワードが「ハイパフォーマンスセンター」(以下、HPS)である。
 リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会(以下、リオ大会)で、今でも陸上競技4☓100mリレー男子の決勝のシーンは忘れられない。選手全員が100mのベスト記録が10秒0台、9秒台を有する他チームとは個人走力の差は明らかだ。そのような中、強豪米国チームを抑え銀メダルに輝いたことは日本国民は沸き、感動を与えた。その勝利の秘密は、マスコミも大きく取り上げたが「バトンパス」の精度の高さだ。HPS発行の「リオ大会におけるアスリートサポートに関する報告書」にオリンピック競技におけるターゲット競技(ターゲットC:メダル獲得の可能性がある競技)として4☓100mリレー男子が選定されサポートの実施がされていた。その内容は、最終国内合宿等でバトンパスの精度を分析するというものだった。見事なまでに、サポート内容が的中しメダル獲得に繋がった例である。各競技種目においても様々なサポートを受け成績向上の効果を得て、リオ大会のメダル獲得数の増に繋がっている。
 HPCとは別に、味の素ナショナルトレーニングセンター(以下、NTC)では、中核拠点施設としてオリンピック17競技に対応しているが、冬季、海洋・水辺系、屋外系など対応できない競技は、全国の既存トレーニング施設を競技別のNTCとして37競技等38施設が指定されている。ここ愛知県においては、フィギアスケートの中京大学アイスアリーナの1施設のみの残念の結果である。
 さて、今年度10月に、蒲郡市にある豊田自動織機海陽ヨットハーバーにて、セーリングワールドカップ大会が開催された。また、2019年には豊田市においてラグビーワールドカップ、2026年にはアジア競技大会が愛知県で開催予定だ。この愛知で世界大会のクラスが開催されることで、スポーツに対する関心の高さは過熱することが予想される。また、地元の選手が活躍することで大会も盛り上がりを見せ、これから活躍する次世代選手の育成にも繋がると思う。
 現在、愛知県にNTCと類似する施設は、(公)スポーツ医・科学研究所が阿久比町にあるが、トレーニングやスキル向上より医学的見地からの側面が強い。より、この地域のスポーツ選手の強化を図るには、NTCのような施設を建設することも必要である。アスリートの練習を見学したりすること、時には一緒にトレーニングに参加することは大切な一つの方策であるし、より高度な技術を身に着けようとする一般競技人口の裾野も広がる。日本の真ん中愛知県に、日本中のアスリートが注目する施設があることは、地域の活性化やこどもたちから成人、高齢者まで競技と楽しむ者に夢や希望を与えることのでき、日本スポーツの底上げにも繋がるのではないだろうか。

参考:「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会におけるアスリートサポートに関する報告書」平成29年3月31日 ハイパフォーマンスセンター


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