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2017.10.18

題   日EU・EPA大枠合意の意義に関して考える

 1限目、衆議院議員西川公也先生の講義を聴講させていただいた中で、7月6日に開催された日・EU首脳会議において大枠合意まで至った日EU・EPAに関して、以前より興味を持っていた話題であった。先生の語っていたその意義に関して私なりに考察したいと思う。
 第一・第三の意義としてはEUの総人口5億人・GDP16.4兆ドルのEU内市場へのアクセスが容易になる点であった。(人口・GDP共に英国含む)安易な考えではあるが、日・EUの市場を単一市場としてみたとして仮定すると、世界の約30%の市場となり、米国市場・中国市場より大きな存在となる。特に、日本の主要産業である自動車などの分野に関してはEU主要国であるドイツの主要産業でもあることから関税面に関して冷遇されてきたことより、日本にとって大いなる前進である。もちろん乳製品産業など打撃を受ける部分もあるが、そこに関しては積極的な政策介入があると説明が講義の中であった。
 第二の意義は日EU・EPAは戦略的パートナーシップと共に日EU関係の重要な基盤となってくる点であった。近年少しずつ増えている保守主義に対して、ある意味強いメッセージの発信となっていることも考えられる。
 EPAは市場の解放と共に、企業の競争を促すものであると捉えている。私が感じているEPAの意義の中で強いなと感じている部門は、特にこの競争力の部分である。世界の貿易に関して必須項目となるのが、規則や基準・規格といったルール形成である。EUは国際的な規則や基準・規格の形成の段階で非常に強い影響力を持つ1つであることより、そのEUと強い連携を取れる関係となりえる大きな前進となったと考えている。日本という国の産業歴史を考えると、島国であることも影響するのかもしれないがガラパゴス化し易い市場であると考えている。それが世界市場での競争力の弱さにつながっていて、今までの経済発展も基本的には内需が強いことに起因する経済発展であった。人口減少社会に於いて、内需の強化は見込むことが難しい。だからこそ、世界基準の競争ルールを日本国内とも調整を付けながら規定できることは大きな強みとなりえると確信している。
 今まで好意的にEPAに関して記してきたが、政策は全てに光を浴びせることは不可能と考えている。光を浴びれず影となる部分が出てくることは想定される。想定されていない影になる部分のFollowが今後最も重要になってくるようにも私は考えている。


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