スタッフブログ

2017.03.15

題 テーマ①太田房江氏の講演を聞いて-日本の労働生産性を高めるには-

 前回の西村先生に続き、太田先生からも働き方改革のお話がありました。日本の労働生産性は国際比較をみると高いとは言えません。また、さらにその中で日本の労働生産性を上げている要因として、デフレによる物価の高騰や都労働人口の減少があり、内容としてもいいものとは言えません。
 労働生産性が上がらない理由として、私は長時間労働だけが悪いとは思いません。長時間働いてもその対価が得られないことや、本人が望まないのに長時間労働になり苦痛を感じることが問題だと思います。その結果、与えられた仕事をこなすだけになり、新たな発想が生まれる土壌が育たないのだと思います。
 この状況を打開するために、太田先生のお話の中でもありましたが、企業の「内部留保」の使い道を工夫することで未来の人材を育てることができると考えます。大学の研究へ促すことや、技術・ノウハウのある企業自身が誰でも参加できるラボのようなものを開設して、楽しみながら技術を向上させる集団をつくる。そこでは、切磋琢磨しながら能力を向上させ、尚かつその人達の居場所になるというような場を提供してはどうでしょうか。また、現在では労働時間を短くする取組みに焦点が当てられていることが多いですが、無駄な残業をカットするための時間規制をしながらも、仕事が好きな人に場所を提供する時間はあってもいいのではないかと思います。
 なぜならば、太田先生のお話の中で、「昔は企業に勤めることで1年が決まった。企業がお花見や運動会を企画して家族も参加するのが当たり前の時代。その企業のカレンダーこそが家族の1年の行事になった。」というお話がありました。まさに「社員は家族」という言葉が本当の意味で成り立っていた時代だと思います。当時はそれで皆が幸せでした。企業も一生、社員の面倒を見ることができました。でも、今は違います。それでも、人が求める幸せの本質は大きくは変わらないと思っています。「人は人に貢献することで幸せを感じ、仲間と一体感を感じることで安心します。」労働環境の中で、この幸せを時代にあった形で提供することが、労働生産性の向上につながると思います。
 現在は、抽象的な表現になりますが日本全体として柔軟性と余裕のなさを感じます。「ライフワークバランスとは何か?」という問いに対して太田先生が言われた「人生の楽しみ方を変えること。生き甲斐の種類を増やすこと。」この考え方を普及させて、それぞれが得意分野で輝ける日本になることを願います!


up